研究活動
扇状地の水環境研究
現在、地球温暖化、すなわち地球全体の平均気温の上昇によって社会のあらゆる分野に様々な影響が生じることが予想されています。そのうちの一つに、これまで寡雨地帯とされている地域が多雨地域となったり(その反対もある)、或いは頻繁な集中豪雨や旱魃現象が生じるなど予測のつかない異常現象が頻発するであろうと言われています。従って、日本では洪水災害の増加や、積雪地帯における融雪期の河川流量の変化を予測しております。
扇状地を流れる河川はもとより、扇状地から湧き出す地下水は農業・工業・飲用など多方面に利用され、地域住民の生活と密接に関っています。扇状地におけるこの淡水資源が、地球温暖化に伴う前述のような将来の気候変化によって、どのような影響をこうむるかということは、その解明が待たれる重要な問題であるといえます。
レアックスでは、主に札幌市に位置する豊平川扇状地を研究フィールドとし、水環境に関する調査研究を行っております。

その他に、日本の様々なタイプ(気候・地形地質状況・土地利用)の扇状地の水環境について研究を行っている「扇状地水環境研究会(委員長:榧根勇,筑波大学名誉教授)」に事務局として参加し、各扇状地の水環境について比較研究を行っていました。
本研究の最終的な成果は、第36回国際水文地質学会(IAH Japan 2008 Toyama)で発表しました。
また、今年度の日本応用地質学会研究発表会(平成18年11月)において、レアックスならびに「扇状地水環境研究会」は、下記の5つの扇状地におけるこれまでの研究成果を発表しました。
本研究の最終的な成果は、第36回国際水文地質学会(IAH Japan 2008 Toyama)で発表しました。
また、今年度の日本応用地質学会研究発表会(平成18年11月)において、レアックスならびに「扇状地水環境研究会」は、下記の5つの扇状地におけるこれまでの研究成果を発表しました。
- 「豊平川扇状地(北海道):多雪地帯・主に都市」〇発表:レアックス
- 「胆沢川扇状地(岩手県):多雪地帯・主に農村」
- 「黒部川扇状地(富山県):豪雪地帯・主に農村」
- 「愛知川扇状地(滋賀県):無雪地帯・主に農村」
- 「筑後川中流域(福岡県):無雪地帯・主に農村」

